セミリタイアのタイプ④実家援助・相続型セミリタイア
このシリーズもだんだん飽きてきたので、あといくつか典型的と思われるスタイルをあげて、まとめとしたい気がしている。
また、海外の早期リタイアの分類なども色々あるので、いずれまとめてみたい。
さて、今回は実家援助・相続型セミリタイア。
すごくわかりやすく言うと親のスネカジリということになる。
仕事の上でこういうタイプの方は時々会うが、問題は相続のときで、相続人が複数いるとかなり揉めるケースでもある。
資産形成方法
親からの援助が主な収入となり、基本的には、相続を受けるまでは自分自身の資産形成は行わない。
実家に住むことが多いが、資産家で自宅以外の親の持ち家に住んでいる場合や、賃料も含めた援助を得ていることもある。
資産運用方法
親世代はあまり運用に積極的ではなく、資産としては、預貯金と不動産の割合が多い場合が多いだろう。
実家が不動産賃貸を行っていて、それを引き継ぐケースも結構ある。
生活スタイル
基本的には、親との関係を良好にしておくことが大事である。
結婚については、完全に無職だとなかなか難しいため、肩書として自営の会社の役員とすることもある。
もっとも問題なのは、相続対策である。
相続人が何人いるのか、どんな資産があるのかによって対策は変わるが、遺言を作成したり、生前贈与を行うなどの対策が望ましい。
このあたりも、親と何でも話せる関係でないと、親任せにならざるを得ないのが不安材料である。
甘やかされて育ち、自立していないため、ワガママになって、家族との関係が悪化しているケースも多いが、やはり、親への感謝と、家事の手伝いや、親の世話を心がけ、関係を良好に保つほうが、精神的にも経済的にも親子双方に利益が多いだろう。