セミリタイアを目指す弁護士ブログ

資産運用、法律事務所経営、セミリタイアなど興味があることをつづっていきます。

「同じ会社で最低3年」が不要な理由

転職や退職を考えたときによく言われることとして、

「最低3年は働かないとそこでの仕事がわからない」

「最低3年はガマンして働いて、その後にやめるかどうかを考えたほうがいい」

という話がある。

つまり、石の上にも3年、である。

 

しかし、この考えは正しくない。

辞めたくなったら、3年も働く前に辞めていいのだ。

 

 

●3年たたないとその会社での仕事のことはわからないのか?

 

仕事の理解や、環境に慣れるスピードには、個人差がある。

例えば、ある人には3年で理解できたことも、他の人がその半分以下の時間でマスターすることはよくある。

つまり、仕事を理解するまでに必要な期間は、そもそも一律のはずがないのだ。

 

個人的経験からは、1年もあれば、今までの職場での大体の仕事の流れについては理解できた。

もちろん、深い専門知識については短期間で習得はできないだろう。

ただ、そういう専門知識は3年たったとしても全部は習得しきれない。

今の会社で働くか、辞めて他の道を進むかを判断するために必要なだけの知識、経験が得られればいいと考えれば、3年は長すぎる。

 

●転職時に不利になる?

履歴書に傷がつき、今後の転職に不利になる、という考えもある。

確かに、採用担当者の考え方によっては、短期間での退職を、減点事項にする可能性もあるだろう。

しかし、十分な能力があれば、あまり気にする必要はない。自分を評価してくれるところは必ず見つかるはずだ。

 

また、いずれ独立や起業を志望する人は、履歴書の悪い評価を心配しなくてもよい。

いずれ自分の履歴を評価するのは、自分だけになるのだ。

 

●タイミング、チャンスを逃さないことが大事

年令が上がって、背負うものが増えてくるほど、仕事を辞めたくても辞めにくくなってくる。

3年働いているうちに、いろんな事情で辞められなくなっているかもしれない。

辞めてからやりたいことがあっても、その頃にはできなくなるかもしれない。

いつやるか、今でしょ!の精神は退職するときにも大事なのだ。

 

●自分の経験

実際に、私は今まで3度仕事をやめたが、その3つの職場のどこでも3年以上働いていない。

それぞれ、2年、1年、2年半であった。

 

「少なくとも3年は…」と考える人からすると、社会人失格といわれてもいいだろう。

 

しかし、現実の私は、その後独立し、すでに8年目。収入は右肩上がりで、昨年の年収(事業所得)は1500万円以上。今年は2000万円を超えそうな勢いだ。

働きすぎということもなく、ライフワークバランスのとれた生活を送っている。

これはこれで一つの成功といっていいだろう。

 

結局3年働き続ける必要などないのだ。