どこで独立するか?開業場所を選ぶ知られざる方法
士業が独立する場所を決める方法として、いろんな方法がある。
(他の士業でもあてはまると思うが、弁護士を例にあげる)。
自分の出身地、裁判所との距離、といった、仕事のしやすさから選ぶ場合もある。
他方では、マーケティング的な視点から、同業者数の人口に対する割合で決めることもあるだろう。
しかし、おそらくまだあまり注目されていない開業場所の決め方がある。
それが、私が最終的に独立場所を決めた方法、「Googleの検索数を参考にする方法」である。
Google での検索数の調べ方は以下のサイトなどを参考にしてもらいたい。
これで、「(地名) 弁護士」というワードで、いろんな駅や地域を対象にして、検索数を調べてみる。
この検索数が多くて、実際の弁護士数が少なければ一番理想的だ。
次によい場所は、弁護士はそこそこいても、ネット広告を積極的にやっている弁護士が少ない場所である。(ただし、今後方針転換をしてネット広告を始める人が増えるかもしれないので、これは参考程度にしたほうがよい。)
例えば、「川崎 弁護士」の検索より、「横浜 弁護士」検索数が3倍多いとする。
実際の登録弁護士数が、検索数と同じ比率の1:3なら特に有利・不利はないことになる。しかし、例えば登録者は1:4で横浜が多いとなると、川崎で開業するほうが有利となる。
例えば、弁護士過疎地は、ライバルがおらず開業しやすいともいえるが、もしGoogleの検索すらされてなければ、そもそも仕事がないという可能性も考えられる。
このように、あくまでも参考値ではあるが、潜在的な顧客の数、すなわち弁護士を探している人の数を非常に簡単に調べることができるのだ。
私も、実家の近くか、自宅の近くか、弁護士過疎地域か、など、いろいろ悩んだが、最終的な決め手は、一定の検索数がある今の地域だった。
実際、独立当時はネット広告がかなり効果的だった。
最近は、だんだん広告を出す弁護士も増えており、以前ほどの効果はなくなってきているが、そうはいっても一応売上は右肩上がりであるから、この方法も参考にはなるのではないか。
開業をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にして開業を成功させていただきたい。